祭は地獄か

私は行けなかった後藤真希シークレットライブですが、なかなか大変だったようで。

ハロー!プロジェクト大百科 より

モッシュ
コンサート会場で今、問題になっている、スタンディングライブ時に観客が歓喜、興奮して起こる互いに押し合いへし合いするようなノリ方のこと。メロン記念日の4thシングル「This is 運命」はそのロック風のノリからファンにも人気が高い曲だが、ライヴではこの曲がかかると同時にフロアは一気にモッシュ&ダイブの嵐へ突入。ちなみにダイブは非常に危険な行為なので絶対にしちゃいけません。メロン記念日のステージは他のハロプロアーティストとは異なって面にライヴハウスで行われる。ライヴハウスがアリーナやドーム、ホールと違うのは「座席指定」がないということ。騒ぎたい人は前に行けば良いし、落ち着いて観たい人は後ろに行けば良い。しかしながらやっぱりメロンライヴの醍醐味は猛烈な人の波に交ざって「あーいしてーまーすかぁー」と絶叫することかもしれない。観客がヒートアップすればメロンの4人も同じくヒートアップ。斉藤が激しいパフォーマンスを見せてくれたと思えば柴田・村田がダジャレやツボを押さえたギャグで笑わせてくれる。03年春のツアーでは「ENDLESS YOUTH」で感極まった斉藤が涙を見せたことも。繰り返しになるが、モッシュなどの行為は公演では禁止されている。間違っても絶対にしないように。

要するに、ライヴハウスで観るのは命がけということです。違いますね。
いや、ライヴに限らず、けが人が出るほど危険な祭というのは、世界中に数多くあります。私の地元の祭も、かつては「けんか祭」と呼ばれていたそうです。そういう非日常な要素がある、だから祭なんだという論理です。しかし、それを現代の社会は拒むのです。一人の命が地球より重くなった現代では仕方のないことでしょう。まして、何百年も続いてきた祭と違い、ハロプロの歴史はたかが9年です。「これは文化だ」といって批判を跳ね除けるような力はないでしょう。
一方「ノリがすべてに優先する」というのは、いじめの論理でもあります。かつていじめられっ子だった経験のある私にとって、場のノリのせいで苦しめられる人の叫びを無視することなどできません。
いずれにせよ、
http://d.hatena.ne.jp/complicite/20060630#p1
のような突き放した主張は、私にはできないのです。

「スタンディングライヴとはそういうもの」と思った時点で、私も悔い改めなければいけないのでしょうか。私だけでも、誰も苦しめ傷つけることのないようにしたい、とは強く思っていますが。
そして、この問題を考えてほしい人が1人います。id:srs221さんには、狭き門ではあったものの、どうにかあれを観て、あれを体験して、そしてあれを語ってほしかった。


最後に一言。
そんなつらい現場だったとしても、私はぜひ見たかったのです。