GAMの生きる道

藤本美貴の立場から。
ソロでの実績があり、今でもソロ活動を望むファンが多い中で、ソロ時代に一緒の仕事が多かった松浦亜弥とのユニットは当然心踊るものがあるでしょうが、一方でモーニング娘。での活動も既に3年以上経ち、そこでの絆も強固なものになっていて、あやみきVSよしみきその他というようにも見えます。
少し前に卒業した後藤真希と入れ替わるようにモーニング娘。入りが発表された当初、その決定にはかなりの不満があったと思います(あの頃は変化が激しすぎたからなあ)。後藤真希ごまっとうの活動、ミュージカルと「待たされた」後にライブツアーで評価を高め、ソロ歌手としての地位を確立しました。一方で藤本美貴はやはり1年ほど「待たされ」、安倍なつみが卒業してからようやく中心的存在になりました。
やがてメンバーの入れ替わりが落ち着き、「残された」10人の結束が強まる中、みきてぃもまたその一員としてすっかり定着したかに見えた時に、紺野あさ美小川麻琴の卒業という転機を迎え、それに続きGAM結成ということで、喜びの中にも

ソロ歌手藤本美貴 と モーニング娘。藤本美貴

という葛藤があることでしょう。
平均的なファンの立場は「ソロ活動してほしいけど、みきてぃがいなくなったらモーニング娘。が大変だから」という、みきてぃ自身の性格を思わせるツンデレな態度だと思いますが、これは「娘。の現メンバーで使えるのは藤本くらい」と言われかねないわけで、これがまたモーニング娘。ファンにとっては嫌な話なのであり、「行かないでくれ」という気持ちを強める要因でもあるのです。


松浦亜弥の立場から。
最近の活動は本格派の歌手を目指す意志がみられ、その面で確実に評価を高めていると思います。それに対して、スケバン刑事関連の活動はアイドル色の強いもので、本人はともかく周囲には依然としてアイドルとしての松浦亜弥に未練があることがうかがえます。
この場合のアイドルって何を指すのか、という議論はさておき、少なくとも松浦亜弥が目指す方向とは違うものであるとは言えると思います。この辺、松浦亜弥メインのファンはどう思っているのか気になります。石川梨華藤本美貴のファンがひたすら高まっているのは分かるのですが、私の巡回先には松浦系サイトが少ないので、同じように高まっているのか、それとも冷めているのかわからないのです。
「本格派を目指す動き」はまた、ハロプロ内での孤立化の危険性をもはらむものであり、それを防ぐことを望むならGAMというのは大きな意味があることになると思いますが、仮に松浦亜弥が、あるいはそのファンがハロプロを離れることを希望しているとしたら、足枷にしか感じられないでしょう。これは「エルダークラブの壁問題」とも関わる、ハロプロ全体にとって重要な問題かもしれません。