うたばんから考えてみる

モーニング娘。と「うたばん」は長年にわたり深い付き合いがあるはずなのですが、先日の出演では、というよりここ2〜3年ほどは面白くないといわれることが多いようです。

これはうたばん側の問題だとしたいところですが、司会の問題でもなければ(少なくともキングコングより力は上のはず)スタッフの問題でもない(同じスタッフが手がける別の番組との比較より)と思われます。どちらかというと音楽界の問題と思っているのですが、ここでは深く踏み込まないことにします。

モーニング娘。側の問題を考えてみると、例えば保田大明神のようなキャラがいないと言われるのでしょうが、「今のメンバーだって面白いはず」と反論したくなります。しかしハロモニだって毎回面白いわけではないのに、我々の現メンバーに対する信頼は大したものです(笑)。

こちらでは

要は技量的には完璧な状態なんだけど「おすましさん」だから司会者が引っ叩きにくい状況を作っているんだよね。
これって多分、第5期加入前後あたりから既存メンバーが神格化しちゃって、誰も叩けなくなって、そこからある種の親近感が薄れてしまったのかもしれないです。

と書かれていますが、「誰も叩けない」なんてことはなくて、事実としては「マシューやキングコングがいじれるのに石橋貴明はいじれない」だと思うのですが、それはそれで問題です。これは単に「5期以降はよくわからない」ということだと思うのですが、矢口真里もリーダーになったときに「5期以降はキャラが立っていない」と言っています。矢口についてはハロマゲドン以降の疎外感などが絡むのでしょうが、石橋や矢口にとっての「見えていない」ものは何でしょう。

初期のモーニング娘。にとっては、言うまでもなくASAYANの存在が大きかったわけですが、現在のモーニング娘。を推している人たちはともかく、世間は今もそのイメージなのでしょう。だからそこから大きく変化した「モーニング娘。を名乗る者たち」はよくわからない存在なのでしょう。「下手にいじるとカミソリを送りつけられる」なんて恐れはないはずですし、現在の娘。ヲタも積極的にバラエティーでいじられることを望んでいると思うのですが、「よくわからない」が大きな壁になることもあるのでしょう。

モーニング娘。の側に問題があるとすれば、5期メンバーの選び方は守りに入っていたと言えるでしょう。(本質的な問題ではありませんが、このときほど身長差の少ない組み合わせは後にも先にもありませんでした)その原因として、「国民的アイドル」と呼ばれていたことでオーディションのイメージがそれに縛られた可能性は大きいと考えられます。嗚呼、昨日に続いてまた「アイドルは云々」です。

なんの話か収拾がつかなくなりそうなので、強引にまとめますけど(笑)、個人的には今回、心地よい美少女が何名かいるので素直にそれでいいじゃんと思っています。ビジュアル的に可愛い子の方が徳なのは揺るぎないことですので。ただそういう子を「おすましさん」にさせないで欲しいですね。

なんて、何も考えていないんじゃないかと言いたくなりますが(本当は立場上踏み込んだ言及ができないのでしょう)、「バラエティー的面白さには頼りたくない」というアップフロントの意地が、その辺が苦手な高橋愛を前面に押し出す選択をさせたという失敗を引き起こしたというのが私の見解です。

8期オーディションではどんな選択をすべきかというと、これは「先輩相手に物怖じしない人を採るべし」ということになります。そう、久住小春のようにです。また、新メンバーだけで固まられると困るので人数は絞ったほうがいいかもしれません。