モーニング娘。の分かれ道

ハロプロキッズの、あるいはハロプロエッグの当初の構想としては、そこからモーニング娘。の新メンバーを選ぶことはありえたはずです。しかし、その後の成り行きはそうさせませんでした。
その分岐点は、Berryz工房が結成された時か、遅くとも7期オーディションが終了した時点になるのでしょう。本当はもっと長く寝かせておくつもりだったかもしれないものが、誰が言い出したのか*1力不足のままデビューに至り、しかしその後グループのアイデンティティを確立していく中で、誰かをモーニング娘。編入ということはやりにくくなってしまいました。
いや、その時点では「将来娘。入りの可能性のある人はあえてベリに入れなかった」ということは考えられます。例えば「エースがほしい」と言っていた7期オーディションがいったん該当者なしで終わったとき、モーニング娘。のエースとしても不足のなかったはずの村上愛*2を新メンバーとすることはできたでしょう。しかし実際には、あくまで普通の女の子からモーニング娘。は選ばれるべきだという考えにこだわったのでしょうか。久住小春モーニング娘。に入って程なくして、「残されたキッズ」は℃-uteとして動き出しました。


そして、キッズとは別の道で入ってきた久住小春には「選ばれるだけの存在である」ことを示す義務が生まれました。それができなければモーニング娘。が見くびられることになりかねません。歴代最高と言ってもいいほどメンバーの団結が強まった環境に恵まれ、小春ちゃんは着実に認められるようになりました。
そして時は流れて8期メンバーを入れるべき時期になりました。その頃ハロプロエッグは演劇の仕事が多くなったり、またTHEポッシボーができたばかりでうかつにつぶせない状況にあったりして、またもそこからのモーニング娘。編入はやりにくくなっていました。エースの名にふさわしい逸材はなかなかいないとしても、「選ばれたことを納得させることの重要性」は変わりません。そして今回も1人だけが新メンバーとなり、今度は光井愛佳にその重荷がのしかかることになります。


とりあえず必要なのは「10日で全曲の振りを覚える」でしょうか(笑)。まあ実際の準備期間は分かりませんし、初舞台がハロコンということで覚える必要のある曲は比較的少ないのでしょうが、とにかくモーニング娘。の壁を越えるために愛佳頑張れ、超頑張れということです。

*1:キッズ保護者会の突き上げ、なんてのは妄想にとどめておきましょう。

*2:℃-uteになってから大きく変化した観は強いのですが、モーニング娘。となればそれ以上の飛躍ができた可能性は十分あります。