祝うことができない

℃-uteにとっては大エースであり、かけがえのない仲間でした。
そしてその外から見ても、ハロプロの未来を託すにふさわしい貴重な戦力でした。


この日、村上愛は私人として15歳の誕生日を迎えました。どこかで生きているはずですが「死んだ子の年を数える」のに似た感覚があります。
これまでハロプロを去った二十数名のうち、最も惜しまれた人かもしれません。
私は「モーニング娘。村上愛」を想像したことがあります。というよりは、一時期は確実にありえた未来だったのかもしれませんが、実は「モーニング娘。であれば、突然の別れはなかったかもしれない」という推測もありました。しかしその後の成り行きは、そんな考えに否定的なようです。


芸能界復帰を願いたいところですが、おそらくは本人・事務所両サイドに不義理を働いたという思いがあるのでしょうか、今のところは観客として戻ってきたこともないようです。ハロプロへの復帰は望むべくもないでしょう。
しかし、あれほどの逸材ですから、何らかの形で舞台に立つことを夢見たくなります。


将来、世間の風向きが変わり、ハロプロに匹敵する面白い存在が生まれる風土が出現するころ、願わくは村上愛がその中にいればと思っています。