あの人はああいう人だから

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20080913/1221280617

これは決して「アイドルなるもの」に特有の問題ではなく、例えばローマ帝国が衰退する中でキリスト教が広まってやがて国教となったように「活力の低下が倫理の強化をもたらす」という優れて一般的な話だと考えます。
ハロプロにおいても、最初からそうだったというよりはピークをこえてからその手の倫理が意識されるようになったといっていいでしょう。そんな倫理の最大の問題は

規範の緩みが活力低下をもたらしたという誤解のもとに規範強化が行われ、その結果活力低下を止めることはできない

というものです。

http://d.hatena.ne.jp/musumelounge/20080914/1221378188
アイドルは必ず劣化する(今日のおぼえ書き) - activeエレン
アイドル歌手と擬似恋愛 - はろぶろ。
http://d.hatena.ne.jp/bakery_attacker/20080918/p1
「閉じない」ようにアイドルを愛せるか - 斧屋のアイドル領域
永遠に片想いって事でもイイんじゃない? - 狂熱の娘団。 48

のように、ハロヲタ側からは当然反論がなされているわけですが、私は上のようなより広い視野から批判してみましょう。


id:aurelianoさんという方は、

面白い、ということについての何かを書いていきます。

と自ら宣言されていることや、

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20080810/1218340773
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20080901/1220256430
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20080907/1220720601
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20080909/1220932065

などから、いわば求道者という印象を受けます。そんな「堅い」思考法の方であるために、おそらくは門外漢であろうアイドルの世界に対しても規範の明文化が必要だと考えられたのでしょう。

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20080812/1218507782
これを私を含むはてなブックマークユーザーの間で大喜利にしてしまったことも不本意ではないかと思います。


以前に「正しさ」と「面白さ」を対立させた議論をやってみたことがあるのですが、これも「正しくないものが面白いはずがない」と言われるかもしれません。しかし、そもそも面白さの半分は意外性でできている、と私は思っています。したがって「面白さとは何か」が完全に解明されればこの世の面白さは半減することになります。それだけでなく、「面白さ」には論理的でないものが多分に含まれるがために、解明など土台無理な話ではないかと思うのです。