勇者の孤独〜芸能界編

昨日書き忘れたことがありまして、俗に言う「学校で教えてくれないこと」ないし「世間知」というのは、答えが知られていないというよりは体系化されていないのであって、最先端の研究者が挑む「答えのない問い」とは天地の開きがあると思うのですが、しばしば混同されるようですね。


さて、同じ要素を持った話は芸能界にもあると思います。こちらの特徴は、基礎に「学問など役に立たない」的世界があり、そこから混沌に混沌を積み上げた頂上の方に、例えばダウンタウンのような「荒野に挑む勇者」がいて、上記の混同が起こりやすいというより現実に混ざっていることです。
その結果よく見られるのが、体系化していないことで軽く見られることを避けるために、次第に"伝統芸能"化していき活力を失うというものです。作り手側が積極的に目指してしまうこともあるのですが、(一部の)ファンが強く望むことによって製作/プロデュース側が巻き込まれていく場合も多くあります。活力って何だよと言われそうですが、広い意味で供給・需要サイドの一方または双方に「変なこだわり」ができて、その結果ジャンルの柔軟性が失われて閉鎖的になり衰退を招くというもので、大きな例では演歌や時代劇などが挙げられます。
ここ30年程にわたって、お笑いが芸能界の主流と言える地位を保ってきたのは、なんだかんだ言っても面白くなければならない、そのためには柔軟さを失ってはいけないという意識が業界内はもちろん、ファンにも共有されていて(しばしば喧嘩もありますが)、それこそが強みになっているからでしょう。


私が思うに、モーニング娘。もまた「道なき野を行く」存在であるはずなのですが、これを主張して世間の広い支持を得る自信はありません。これも「変なこだわり」のためか、強みをうまくアピールできていないということなのでしょうか。その鍵となるのが、モーニング娘。史上最大の謎とも言える「5期メンバー問題」だと思っています。実は真夏に「後日詳述します」とコメントして以来、未だに書けていないのですが、果たして年内に間に合うでしょうか。