ファンに向けるか、スタッフに向けるか
http://d.hatena.ne.jp/hiro2hiro2/20090712/1247391727
この時期にこれを語るというのは、あの件に含むところがあるのでしょうか、それとも偶然でしょうか、いずれにしても普遍的な問題ではあります。
芸能界あるいはスポーツ界において、応援対象の成功のために「ファンがしっかりしなければならない」というのは、全くもって間違いのないことだと思います。
私の個人的な定義では、“ファン”とは次のような事が出来る人々の事を言います。
- 好きな相手(芸能人・スポーツ選手・チーム等)の事を一生懸命応援・サポートする。
- もし、応援の対象がグループ・ユニット・チームならば、“一推し”以外のメンバーも応援・サポートする。
- 自分の行動に責任を持ち、その行動が、周囲の人々や、応援している相手に及ぼす影響を考えられる。
- 周囲で問題行動を引き起こしている人を見かけたら、相手を“本当の仲間”として注意する事が出来る。
- “客席側”で起こった問題は“客席側”で逆に問題提起し解決への道筋を付けられる。いわば、コミュニティの中で「自浄能力」が作用する。
これより高度な要求ではありますが、「応援対象の進むべき道を適切に示す」ということができれば、よりよきファンといえるのではないでしょうか。
一方で「ファンがしっかりしなければならない」と言わなければならない状況では、多分に応援対象の側にも問題があると考えられます。したがって、メンバーあるいはスタッフに対して、またファンに対して、それぞれ同時に「こうあるべきだ」という意見が出てくることになります。
さて、どちらを強く言うかとなると、まず
「同じ立場であるファンに対する方が声が届きやすいのでこちらを優先する」
というのが考えられます。一方で
「ファン同士で喧嘩するのが嫌なので対スタッフを優先する」
という考え方もあるでしょう。私は前者寄りですが、ファン相互に対立があればそれは「客席の問題」の一つになりうるわけです。
どちらの立場でも、重要なのは具体的な深みのある提言をすること、いわば与党の精神でしょう。といっても自民党にありがちな*1不毛な派閥対立に陥ることは避けなければいけません。