飽きるにはまだ早い

Berryz工房は一時期に比べて面白くないと思っている人は多いようです。各メンバーの能力が上がって安定感を増したことが、その一因であると考えられます。
今の段階で伸びが鈍くなるというのは、いくらなんでも早すぎます。しかし、私はBerryz工房のコンサートには一回しか行っていませんが、何回も見る必要はないな、とは思いました。これは私がベリヲタではないためであって、ベリヲタの心の動きとは別物だとは思いますが、「見るたびに違う」という点では、モーニング娘。の方が上だと思います。さて、モーニングとベリーズのどちらがスキルが上かと言えば、これは愚問でしょう。


Berryz工房のドラマが弱くなったというよりは、モーニング娘。が弱まっていたドラマ性を復活させたというのが大きいように感じられます。
そのきっかけは、要するに「矢口のアレ」です。2005年春のツアーで既にメンバーのパフォーマンス向上の兆候はありましたが、あの事件がメンバーの心に火をつけたのでしょう、(私はそれ以降の春ツアーには行っていませんが)尋常ではない気合の入り方だったそうです。これを乗り切ったことがメンバー、ファン双方の気持ちを大いに高まらせたことでしょう。
Berryz工房の方は、石村舞波を失った後、次の単独ツアーが半年もたってからのことでした。もともとBerryz工房は、結成当時モーニング娘。には衰えつつあった物語を(本人たちが持っている以上に)期待されてファンを獲得したと思われ、そのため盛り上がってはいるものの心ここにあらずというベリヲタは多かったものと思います。そして、メンバー卒業とその後のブランクは(往々にしてかなり強引に)高まっていた気持ちを沈めるには十分でした。


この状況の打破には、さらなるメンバーの成長も一つの方法でしょうが、それよりは今までやっていなかったことをするのがいいと思います。*1そして、こんな状況を生んでしまった、Berryz工房にあれほど力を入れた結果が「少なからぬハロヲタをジュニアアイドルヲタにしてしまった」であることについては、事務所も反省していることでしょう。℃-uteについて、スタッフ・ファン双方に「Berryz工房と違う道を行きたい」という意図が見られるのは、一つの見識と考えられます。

*1:それは何か、というのが「Berryz工房フェスティバル」参加者へのアンケートで聞きたかったことなのでしょう。