ヲタ芸はなぜ嫌われるか

(0)やっている奴の容姿がアレ
重要かもしれませんが、考えないことにしましょう。
(1)隣の観客にぶつかる
これだけならヲタ芸をしていてもある程度防げますので、本質的ではないでしょう。
(2)ヲタ芸師の意識がステージに向いていない
私がヲタ芸を嫌う理由はこれです。すなわち「演者に対する敬意がないのではないか」ということです。
(0)(1)はともかく、この論理はさすがにハロヲタにも有効ようです。特に藤本美貴ヲタ芸を嫌がる発言をしたことが大きいのではないかと思います。最近のハロプロの現場では、ヲタ芸は目に見えて減りました。
実は「観客に敬意があるか」に加えて「ステージが敬意を受けるに値するか」という問題もありまして、この点では各メンバーの技量向上が効いていると思います。
もう一つ、歴史的なものとして
(3)ヲタ芸の源流は80年代アイドル文化にある
というのがありまして、「ハロプロはアイドルではない*1」と考える人にとっては(私もそうです)こちらの意味でも「失礼」なわけです。


で、こちらのエイベックス系ヲタ芸師兼後藤ヲタの主張を読んだわけですが。
http://d.hatena.ne.jp/srs221/20060614#p4


ハロプロ界隈でも、「第二段階」すら嫌がる人はいます。特に今年のなっちコンやあややコンのようなところではPPPHも見たくないという人は多いでしょう。これは(2)より(3)の要素が強いと思います。
天下の浜崎あゆみともなれば、今の松浦亜弥の比ではないくらいアーティストとしての主張が強いでしょうし、ハマヲタはおそらく自分たちを一般人と思っているでしょうから、ヲタ芸的ノリへの風当たりが強いのは仕方がないことと思われます。
id:srs221さんには、「対象アーティストに愛はあるか」は問題ないとしても「その愛情の表現方法としてヲタ芸はふさわしいものであるか」というのを、今一度じっくり考えていただければと思います。

*1:この表現は誤解を招きそうですが、要点はアイドルとされることで実力を過小評価されることにあります