アイドルと呼ばれること


アイドルとは - はてなキーワード

執筆者のアイドル観が強く現れている文章ですが、1〜3をひとまとめにして、
1・2・3:本来の意味
4・5:歴史的に変化した意味
6:現実と遊離した意味
ということだと思います。

私はこんな風に考えています。ものすごく簡単に書いてみると
A.(漠然と)人気者(=スター)
B.若い人気者
C.(=マスコット)
D.郷ひろみ山口百恵の末裔

対応させると
A:1・2・3
B:1・3・4・5
C:3・4・5・6
D:1・4・6

「脱アイドル」なんていう表現があります。その動機を考えてみると
Aに対しては無意味でしょう。
Bに対しては、若いというだけで人気になっている可能性があり、その時期を過ぎても活躍したいということです。
Cに対しては、「ただ笑っていればいいから」からの脱却ということです。(道重さゆみ徳永千奈美のような「歌が下手」と言われる人であっても、こんなことを言われれば屈辱を感じるでしょうし、そんなことを言うスタッフはハロプロの周囲にはいないと思います)
Dに対しては、偉大なる先人に悪意があるわけではなくて、今までと違うことをやってみたいということだと思います。


また、アイドルに対する非難というのはこんなものがあります。
0.(人気者の宿命としてのいわれなき罵詈雑言)…AまたはB
1.「見た目だけ/若いうちだけだ」…BまたはC
2.「やっていることがダサい」…D
歌手限定で
3.「自作していない奴は認めない」…Cの拡大解釈?
こんなところでしょうか。


「そんな奴はおらへんやろー」と思う人のために、これ置いておきます。
http://d.hatena.ne.jp/pouse/20060307/p1
引用元の引用元は消えてしまっていますが、参考までにはてなブックマークのログを見るといいかもしれません。

嗜好は人それぞれ自由であり、本来的には優劣のつけられないものです。が、本来的であるが故に建前になってしまいます。渋谷系を好きであることで生じる誇りと、モーヲタであることで生じる誇り。どちらにより強度があるかは一目瞭然でしょう。たとえば、大学のゼミの初顔合わせの時、新しい職場で自己紹介する時、好きな音楽の種類を渋谷系と謂っても何の問題もないでしょう。中には、オサレサブカルスノッブ野郎が、とか、90年代ノットデッド派の残党が訳知り顔で気取ってんじゃねーよ、ちょううぜえ、なんて思われる場合があるかもしれません。ですが、ハロプロ大好きであるのを表明すること、モーヲタであるのをカミングアウトすることで生じる反応と比較すれば、考慮に入れるに値しない可能性でしょう。どんな嗜好を持つのも自由です。けれど、人に誇れる嗜好と誇れないそれとに分けられます。モーヲタは、後者です。

想像に過ぎません。被害妄想かもしれません。精一杯客観的に書いているつもりですが、ぼくの主観が宿るところである人格は壊滅的に被害妄想にまみれているので、その毒が漏れているかもしれません。


なんだか怒らせてしまったようですが
私はモーニング娘。がアイドルと呼ばれることに抵抗はありません。しかし「ジャリタレ」と呼ばれれば怒ると思います。もちろん、アイドルという言葉に「ジャリタレ」のような悪意が込められるべきではないと思っています。


ここでの争点は、おそらくCの「アイドル=マスコット=笑ってるだけの人」だと思います。
私の主張は「アイドルというと笑ってるだけだと思っている奴もいるが、ハロプロは断じてそうではない」です。「笑ってるだけ」というのは70年代まではいなかったかもしれませんが、80年代のアイドルブーム過熱で多くなり、それがアイドル界の衰退につながったのだと考えています。要するにステレオタイプが嫌なわけで、いぬいぬさんの定義では5か6になります。1にケンカを売ったのがまずかったのかなあ。