アイドルの低年齢化の理由

http://d.hatena.ne.jp/JuliusCaesar/20061013#1160850868
http://d.hatena.ne.jp/JuliusCaesar/20061017#1161110898
に関連して、視点をハロプロ外に広げて「今、ジュニアアイドルが求められるのはなぜか」を考えてみます。


芸能界で若さが求められるのは、少なくとも過去50年はずっと続いていることです。しかし、15歳未満になると義務教育がありますので簡単ではありません。それでもそのレベルの若さへの志向が確実に存在する理由はどこにあるのでしょうか。


第一には、若いほど多くの可能性があるということです。あるいは「若い(幼い)のにこれだけのものを持っているなんて」という意外性ですね。ただし年齢を重ねて成長が見られないと「二十歳過ぎればただの人」になります。
また、純粋さというのも大きな要素でしょう。これは「可能性」の単なる言い換えのように見えるかもしれませんが、それとは別に「女子高生文化に染まっていない」人への需要があります。その年齢から人材を探すこともあるでしょうが、確実なのはその年齢に達していない人になります。
また、ファンサイドの視点では、「俺の女をあの男に奪われた」というトラウマが、結婚する年齢から遠いところにいる子に興味を向かわせることもあるのでしょう。ハロプロでは「グループの度重なる再編」がこれにあたるのかもしれません。


これだけではグラビア界の動きを説明できない(水着グラビアは純粋さとは無縁ではないか?)と思われるので、もう少し考えてみます。
その昔には少女ヌード写真集が普通に売られていた時代もあったそうですが、現在では幼女グラビアというとやはりアングラなイメージがあります。それでも、長年のナイスバディ志向の反動として近年はロリータ志向があり、その1つの表れが低年齢化なのでしょう。この方面は価値基準がシンプルなので差別化が難しいですからね。
一方で「男の影を感じるナイスバディよりも、そうでない幼児体形が好き」というのもありうるかもしれませんが、さすがにこれが全アイドルファンに共通する感情ではないように思います。


おまけ。
主に女優について「本当の恋を経験してこそ、いい表現ができる」といわれることがあります。「だからファンはアイドルが普通に恋愛をすることを受け入れるべきだ」という主張があるのですが、一方で「恋にうつつを抜かしてはいい仕事はできない」というのもありますし、何より感情的に受け入れられない人も多いでしょう。アイドルの恋愛をファンが受け入れているかどうかを問うアンケートというのはどこかで行われたことがあるのでしょうかね。