ごっちん移籍、残されたものの立場は

後藤真希の移籍について、向こうの水が合うかという不安はあります。これが正しいかどうかというと、おそらくは結果論でしか語れないと思うので、年月が経ってから改めて考えよう…と言いたいところですが、過去のavex所属アーティストの例からすると、「潰される」よりは「塗りたくられる」のが心配だと考えられます。これを避けるには

  • 下手にプッシュされない方がいい
  • 捻じ曲げられない個性を持っている方がいい

がポイントになるでしょう。後者はもちろん大丈夫でしょうし、前者も外様であればそれほど心配はいらないと思いますので、後藤真希を推していなかった人、忘れようとしている人にも情報が入ってくる程度の活躍を見せる可能性は高く、すなわち面白いことになるのではないかというわけです。


それ以上に現時点での問題は、「ハロプロを出た方がよりよい活動ができる」とすれば「ハロプロは窮屈な場所なのか?」ということです。


http://d.hatena.ne.jp/hiro2hiro2/20080620/1213917974

そして何よりも、「可愛い」や「楽しい」といった、
歌やパフォーマンスとはまた別の要素ばかりを重視し、持て囃し、
“有事”の際には内なる敵にも変わりうる者が多く存在する、
ハロプロ界隈の厳しく、かつ、冷たい視線に晒されているよりも、
心機一転、環境を大きく変えて、アーティストとして本格的に活動する方が、
ごっちんにとってはプラスになると思います。


ごっちん推しの皆さんにとっても、今回の“完全移籍”の知らせは、久しぶりの朗報だったのではないでしょうか?
極端な言い方になりますが、「(元の)事務所の事が大嫌い」「悪いことは全て(元の)事務所のせい」という意識を、
他の推しの方々よりも強烈に持っている方が多いような気がするので・・・(苦笑)

「楽しい」を否定しようとすると音楽の2文字をしばらく見つめてろと言われることになりそうですが、一面の真実を鋭く表現しているのは確かでしょう。それゆえに「なぜこっちんに逃げられたのか」と考えると、ハロプロの器を問われているようで残念でならないのです。


http://blog.goo.ne.jp/makiyuko_2006/e/8dc1421967b5285aef654c7a394b510e

ただ、ごまヲタの想いとしましては、「○○の事が大嫌い」とか「悪いことは全て○○のせい」と言うよりは、率直に「○○が憎い!」とか「○○なんて端から信用していない」と言った方が、的を射ているかと思います。
もっと酷いですよね?(笑)
あっ、それと、そこの○○の部分に“元の事務所”だけでなく、“ごく一部のハロプロDD”を加えていただければ、完璧です!(苦笑)
その理由は、ひろひろさんも記憶されてらっしゃるかも知れませんが、「近年彼等が彼女に何をしてきたのか?」って部分になるかと思います。

そんな奴らはDDでもない、というよりは単推し/DDの問題ではない*1と思います。自分の推しでないメンバーはハロプロ内でも敵視するような歪んだ感情を持ったヲタの方が、私には目に付きます。単推しと箱推しは渾然一体として区別しづらいものがあり、むしろ「ネガティブな感情に支配されているか」を見極めることが重要ではないかと思っています。

彼らは、「彼女がハロプロを脅かす存在になりそうだから」と言って敵対視したり(これは会社に対する先入観からでしょうけど)、まるで彼女の方が全て悪いかのように書いている人たちや、その他諸々(苦笑)も居たりして、本当に気分が悪くなりました。
そんな人たちには、正直なところ「お前らなぁ! 彼女と共に向こうの世界について行こうとしている俺たちと違って、今後一切彼女を応援するつもりが無いのなら、余計なお世話だから黙っとけよっ!!!」って言いたかったくらいなんです。
彼女がハロプロにいた時にも、彼らは何かにつけて彼女を口汚く罵倒したり、時には彼女が仕事でお世話になっている人たちに対しても攻撃したりして、散々彼女の足を引っ張り続けてましたので、彼女が彼らに少しでも支えられたような記憶が、もう私の中には一切残っていないんです。
それに私は自分と同じように、娘。入り当時の彼女を支えてくれた人たちは、今の“こちら側の世界”にはあまり残っていないのだと思ってますし、今日まで敵前逃亡せずに生き残っている彼女のファンの多くは、一度は彼女と共に“あちら側の世界”に足を踏み入れる事になると思ってますので、彼女が“こちら側の世界”を去る時に何も引き止める事も無く手放した“こちら側の世界”の人たちに向かって、「今の彼女が何も言う必要は無い!」という私の想いから、例のコメントについての いぬいぬさんの意見を私が勝手に勘違いしてしまったために、あのようなコメントになってしまいました。

UFAの中の人には、「ハロプロ後藤真希」として活動を続ける道をぎりぎりまで探っていた方がきっとおられたのだと思います。そして、一部の悪口を言うためにいるような輩の声など無視して、ハロプロにいるままでG-Emotionの流れを発展させることはおそらく可能だったと私は思うのですが、運悪く弟の逮捕があってRyonRyon氏とUFA首脳の間の交渉がこじれて、その結果かかる事態を招いたのかもしれません。こんなことで関係が壊れたのだとしたら、それはUFAの少なくとも一部がファンサイドの「内なる敵」と地続きだということになるでしょう。


http://d.hatena.ne.jp/helloblog/20080621/p1

それと、他のメンバーのファンに気遣うこことは別に無いかな。まあ掲示板はどうか知りませんが。あったとしても気にしないでくださいね。
それより、既存avexヲタとの摩擦が今後発生しそうな点が気がかりではあります。「モーヲタが退去押し寄せるのは勘弁」だと厄介ですよね。(私は現場を見たことはありませんが)大塚愛さんの現場もそうだったとは聞いてはいます。
(これは現場を見たことがありますが)day after tomorrow(misonoたんが在籍していたユニットです)ではスタッフによる「サイリウム狩り」がありました。とは言えdreamではアイドルノリ容認でしたので、あくまでも場の空気感がどちら寄りか?なんですけどね。

avex内部でも既にその手の軋轢はあるようですし、ハロプロ内でも似たようなことはありますので、これから起こることもそれを大きく超えることはないでしょう。
それから、鈴木亜美については、私は歌手より女優の方が期待できたと思いますし、その意味でavexに行ったのは失敗だったのではないかと思います。

メディアでしか彼女に触れたことのない一般市民や新聞記者は「アイドルチックな曲を捨ててJ-POPっぽい、あるいはR&Bっぽい系統に移った」程度の認識しか無く、そこに今までの支持基盤がどうだったか...といったファクターは欠落しています。私はその部分で第二の鈴木亜美化するのでは?...という危惧があるのです。
ぶっちゃけハロにいてもavexっぽいことは可能なんです。月島きらりもそうですし、実は「ともいき・木を植えたい」もそうなんですが、バリバリのavex系の作家さんが書いているんですよ。Buono!でもJ-POP系の作家さんがいます。だからその人達に「書いてください」とお願いすれば良いだけの話なのですが、そうじゃないところが「何で?」とは思います。そこに色々事情があるんでしょうね。

「世間」は実際にはもっと支離滅裂でしょう、というのはともかく、歌謡曲とJ-POPの壁は現在ではほとんど意識されていないのではと思います。ただR&Bの壁は依然深刻で、これがごっちんにも苦境をもたらす(既にもたらしている?)可能性はあります。
また、「ハロプロを出る必要はあったのか」というのは、「言いだしっぺの法則」で「それなら自ら説得していただきたかった」と言いたいところですが*2、実のところavexはジャニーズと10年以上付き合いが続いているのですよね。だから「保守本流と合わない」とは言い切れないのではないでしょうか。
それにハロプロでも、松浦亜弥は今のところ引きとめに成功している*3ことを思えば、後藤真希の件は「たまたま」でしょうね。
とはいえ、「ハロプロは人生のすべて」という観点から言えば、そこにはハロプロを出ることも含まれうるのは紺野あさ美(戻ってきましたが)などの例からしても必然で、当人が真に望むなら受け入れるべきかもしれません。


http://d.hatena.ne.jp/hatchman/20080624#p2

さて、この移籍に関してはさまざまな背景を帯びているのが明白な事象のため、ファンの間でも肯定的な意見が出ていないように思う。いぬいぬさんのところ経由で見ると逆に後藤ファンとおぼしき方のコメントあたりは過敏な印象であり、言い換えれば探られたくない腹を探るな、みたいな布石を打っているようにも読み取れる。

しかし、この1件は受け入れるにしても、これを繰り返すのは避けたいので「なぜエース級の流出が起きたか」「ごっちんの居心地を悪くしたのは何か」ということは考えないわけにはいけません。そうすると標的は自然と下の世代に向かう可能性が高くなりますので、予防線を張りたい気持ちはわかります(笑)。その意味では「変わりはいる」というのも問題発言かもしれません。すべてが決着した後の達観を含んでいることは承知の上で、それでも
「邪魔だったのですか?」
と言いたくなります。特に、ハロプロで最も「他のメンバーのチャンスを奪っている」と言われることが多いと思われるメンバーのヲタがそう書いているというのはどんな皮肉なんでしょうか。


http://d.hatena.ne.jp/hatchman/20080624#p5

結局後藤さんのファン等は神格化された存在として影響力を残してい続けて欲しいと解釈したほうが良いのだろうか?

レーニン廟のご本尊でもあるまいに。

エイベックスで成功するという確信があるのであれば、むしろ過去よりも未来を信じて進めば良いと僕は思うんですよねぇ。

レーニン像を倒したあの国では今でもスターリンが人気があり、ゴルバチョフは不人気なのだそうですが。
そこは勝海舟などが評価されている日本とは違いますね。

人間って変化を恐れる生き物ですよね。ハロー10年のうち8年をトップアイドルとして過ごした人のファンたちは非常に恵まれた立場にあったと思うわけで、変化に対応するのが難しいのかもしれないなぁ?

法被もサイリウムもグッズ交換も大人買いも向こうの文化にはないもので淘汰されるか適者生存せざるを得ない現状への不満が、過敏な反応の正体なのかなぁ…と思っています。

むしろそんな世界は息苦しいというのが、少なからずごまヲタの思っているところで、ごっちんの今後はともかくそんな風潮を生んだハロプロが歯がゆいというのが私の考えです。


それはさておき、後藤サイドにやましいことはあるのかというと、私はないと思っています。UFAにとって暴露されて困るようなことがないからこそ、ごっちんを放出できたのだと考えます。これは「なぜ矢口真里藤本美貴辻希美を放出しなかったのか」を考えた時と逆の論理です。*4

*1:1年前にも書いたような…

*2:実際に引き止め役を頼まれることは残念ながらないでしょうが。

*3:情報があるわけではありませんが、どこかが動いている可能性はあります。

*4:加護亜依は仕方なかったのでしょう。