嫌われようとも前に進め

道重についての個人的評価は相も変わらず高いランクにあり、それはとりもなおさず与えられた場で求められるキャラクターを発揮し、結果として明け透けな言葉によるバカ正直で果敢な発言が期待できるところにある。ではそれが格付けの出演に整合するかといえばちょっと違うと思うんですよ。たとえば彼女が彼女のラジオ枠なりでする発言はモーニング娘。を含むハロプロやそのOG、果ては家族に至るまでの内輪についての事実を明かしているところに真理があり、仮にいざこざが生じたとしてもファンも含めて内輪なので対外的な問題にはなり得ないクッションが介在する。しかし今回のようにほとんど面識がないであろう格付けの面々との空々しいやりとりが何の脈絡もなく公開され、それが道重の対外的評価として跳ね返って来る格付けシステムは相応のタフさが求められると思われる。バラドルへの試練としてこれを続けることが道重のためなら致し方ないが、モー娘。という冠で出演している以上本体への影響も算出しておかなければいかんのではないかね。かつては揉め事も一つのモー娘進化要件だったかもしれないけどそれはあくまでも内輪揉めの話だからなあ。ま、そんな見方はともかく私が好きなのは道重界隈で起こった事実に基づく面白エピソードだけであります。
http://d.hatena.ne.jp/konkonconan/20090904#1251990204

ただ、シゲさんは自分があのようなキャラ設定で他の出演者に相対していくことが、世間に対してどのような印象を与えるのか? ということをある程度計算してやっているのでしょうか?
以前にもここに書いた覚えがございますが、私たち娘。ファンは、普段の彼女の言動や行動をよく知っておりますから、あれは彼女自身が持ち味としております腹黒キャラをまたもやデフォルメして、お茶の間にお届けしている…ということを理解出来るわけで、ある程度キャラを作っていることはよく分かるんですけれども、あれを何の予備知識も持たないごくごく一般的な視聴者が目にしたら、あの番組での彼女のキャラを、そのまま彼女の素のパーソナリティーだと思ってしまう方々も多いと思われるんです。


現に、家の家族も一緒に番組を見ておりましたが、シゲさんの番組内に於ける一連の発言内容を聞いて、この子はとんでもない子だ!って言ってましたからね。ですから結構多くの方々が、道重さゆみ=性格悪い、極度のナルシストという要素だけをインプットしてしまって、彼女に悪い印象を持ってしまうのではないか…? というところでは、これから先の活動にそれがどう影響するか? というところで少し心配しているところではあるんですね。
http://d.hatena.ne.jp/takajun/20090904#p1

やはり、道重さゆみのバラエティ出演には上のような心配が付きまとうところです。モーニング娘。として云々はともかく、道重さゆみ個人としては当面は嫌われるのを覚悟でキャラを貫くのがいいと思います。しばらく出続ければ、里田まいがもはやただのバカとは思われていないように、そのうち分かってもらえるでしょう。

いやあ〜、さゆみも、実際にオンエアーを見させてもらったんですけど、
そんな緊張してるふうに見えないなと思ったんですけど、
もう本当に緊張してて、なんかバクバクですね。
さゆみはあの番組が大好きで、毎週見てるし、
だから、そんな大好きな番組に出させてもらったのはすごく嬉しかったし、
こうやっぱ自分の中でも「キタ!」と思ったんですけど、
もう、収録前の前夜から超緊張してて、本当胃が痛くて、どうしようと思って。
やっぱなんか、何が正しいのかっていう答えがないわけじゃないですか?
これを言っていいのかどうかも分からないし、言っちゃったらもう終わりだし。
で、何を今、さゆみに求められてるかもよく分からないし。
なんか、MCのロンドンブーツ淳さんもいるけど、でも、本当にすごい方じゃないですか。
大物女優さんだし、だから、本当にこれを言っていいのかとか。
なんか、やっぱヤバいこと言っちゃったなって。
こう、収録中にやっぱちょっと後悔してる自分もいるし。
でも、さゆみはもうこれでやるって決めたから、
もう全然後悔なんかしちゃダメだと思って、
もう自分に言い聞かせて、すごい頑張ってる自分もいるし。
もうだからね、さゆみはすごい緊張してるふうには自分でも見えなかったんですけど、
いやあ、ずっと緊張してましたね。緊張っていうのかな?あれは。
なんか、あの、とりあえず何をしゃべっていいのか分からないというか、
これをしゃべって、いい方向に転がるかどうかって、
初めてだったんで、どういうふうになるかっていう想像がつかなすぎちゃって、
それがすごく難しかったんですけど。
やっぱ、放送を見てくれたメンバーとかも「面白かったよ。」とか言ってくれたし、
こう結構なんか反響が大きかったので、
その分ではちゃんと出来たのかなっていうのはありますね。
でも、やっぱ本当緊張しましたね。
もう本当にドキドキでしたもん。
だから、最後終わった後に、それぞれ楽屋に挨拶しに行かせてもらせてもらったんですけど、
もうなんか本当に怖かったですね。
でも、さゆみ的には、国生さゆりさんが怖くて、
でも、元アイドルって言ったらまたなんか支障があるかもしれないんですけど、
こうなんか、おニャン子クラブさんでやってらっしゃったから、
また、いろいろ、さゆみは毒をいっぱい吐いちゃったから、
「いろいろすいませんでした。」って言ったら、
「全然大丈夫だよ。」って笑顔だったんですけど、
さゆみにはその笑顔にまた奥に何かがある気がしちゃって、
すごく怖かったです。
でも、まあ、みなさんホント、「全然大丈夫だよ。」
「全然あれでいいんだよ。」って言ってくれたので、
すごい安心はしたんですけど、
でも、本当に、あの場ではすごい、番組的にか分かんないんですけど、
ギスギスっていうか、結構、飛び交ってる感じじゃないですか。
なんか、お互いの意見が。
でも、すごい、終わるとみんなすごいなんか優しくしてくださって、
本当にみんないい人なんだなあっていうのはすごく感じますね。
はい、そこに助けられます。ありがとうございます。
http://d.hatena.ne.jp/pinkrapid/20090903/1251987478

さゆみんがチャンスをもらえればこうなるわけですよ。1年前にミュージカルのことで泣き出した時とは大違いです。


ただ、モーニング娘。としては、歌の中心でないメンバーが目立ってしまうこと、あるいは「道重くらい喋れないとテレビに出られないのか」というのが問題かもしれません。それは「テレビにおいて歌があまり求められていない」というハロプロの責任ではないところに根源があるようで、これを正面から乗り越えるのは困難だと思われます。「歌に特化する」という方針は、元来は「ふざけたイメージがない方が、例えばFMで流れる機会が増えるだろう」といった実利をも考慮したものだったはずですが、実際にはその効き目が弱く、ほとんど意地だけで続いているようであるいは負け惜しみとも見られている気がします。モーニング娘。はここに来て方針転換しつつあるようですが、ハロプロエッグの方がこれまでより歌に縛られつつあるようで心配なので「矢口さんのようにバラエティで顔を売れば歌う機会があるかもしれないよ」なんてけしかけるスタッフがいないものかと思います。


参照
アホ理系青年の主張 リバイバル : 踊る踊る!さんま御殿!!潔癖芸能人頂上決戦!!&女の友情大崩壊SP 視聴メモ
アホ理系青年の主張 リバイバル : ロンドンハーツ 格付けしあう女たち 2009年9月1日放送分 後出しジャンケン視聴メモ
お笑い好きの側からの視点。

カンニング竹山によるオードリーブレイク後指南 - 笑いの飛距離
さゆみんが春日と重なる*1…とまで言えるかはともかく、1年間というと来年の夏あたりまでか。

「世間はお前達の事なんて、まだまだ知らないよ」 - 昨日の風はどんなのだっけ?

芸人さんが思ってるほど、世間に自分たちのやってることが浸透していないのに、「もう止めちゃうの?」ということは多い、芸人さんが自分のやってることに飽きだした頃ぐらいが、ようやく定着の入口ぐらいが実情でしょう。「一発屋」になることを防ぐために、売れようとしないというのは、本末転倒も良いとこです。
まあその一方で、お笑いファンとか、普段接しているようなファンは「まあ同じ事やってる」とか言っちゃうし、そういう声の方が大きい上に近くで聞こえるだろうから、芸人さんは迷う所なんでしょうが、そこをきちんと道筋立ててやるのが、作家とかマネージャーとかプロデューサーの仕事なんでしょう。

キャラを貫けずに挫折する人たちはお笑い界にも多いようです。

*1:若林は亀井絵里か?