阪神はポスト巨人か

城島選手の阪神タイガース入りが決まり、さらに戦力補強が予定されているようで「これでは巨人と同じではないか」という非難があるかと思います。城島はマリナーズが放出した選手なので違いますが、FA選手を穫る場合は移籍元球団に申し訳ないとは思いますし、金銭的リスクからもこれに頼るのはよくないと言えます。しかし、エース級投手や主軸打者は育てようとしてもうまくいかず、必要な時はドラフトやFAでリスクを覚悟で穫らなければならないというのも事実で、野村監督も巨人の悪口を言いながらも「ケン・グリフィーJrを穫れないか」なんて言っていたこともありました。やはりFA戦線に参加せず暗黒時代再来も困ります。


どんなチームでも優勝できるのはいいチームなのであって、今年の巨人も賞賛されるべきなのは間違いないところですが、やはり以前より人気が落ちたのも否めないわけで「巨人の人気低下」が事実に反する「野球の人気低下」と時に言い換えられるのは歯がゆいものです。巨人については日本人メジャーリーガーに「日本代表」の地位を奪われたのが大きく、それを受け入れて「12分の1」として生きるしかないでしょうが、巨人に代わって阪神が盟主になるべきか、というのは阪神ファンとして悩むところです。


AKB48の猛プッシュに対してうざったいと思いつつ、自分の贔屓のタレントにもあれくらいやってほしいと考えるのも似ているかもしれません。プロモーションに湯水のように金をつぎ込めるのであれば、芸能マスコミに取り上げられるのはそれほど難しくないのですが、本当の人気者になるのは大変なことで、ジャニーズですらKAT-TUNの後はいまいちということを思えば「大規模プロモをやれ」とは言いにくいと思っています。