ワンダフルハーツ/エルダークラブ問題、とは限らない

http://d.hatena.ne.jp/helloblog/20070109/p1
http://d.hatena.ne.jp/hatchman/20070109/p4
http://d.hatena.ne.jp/helloblog/20070110/p2
に対して、私も考えるところはあるので書いてみます。

2006年のハロプロを振り返る(1)(2)(3)(4)(5)で書いたことがこれに深く関わることですので*1そちらも読んでいただければと思います。

分け方の(または分けることの)問題

確かに両端、すなわち中澤裕子あるいは萩原舞だけを見るならば、道が分かれるのは仕方のないことかもしれません。それをアイドル/アーティストと呼ぶのが妥当かはともかく(もっとよい呼び名はありませんかね?)、「嗣永プロ」のようなことを裕ちゃんにやらせるのは無理があります。
しかし、境界部分(は、かなり広いと思います)にいる人たちに対してはそう簡単に割り切れないところもあります。例えばみうなはもっとアイドルとして優遇されるべきだったと思いますし、藤本美貴小川麻琴に「嗣永プロのようにしろ*2」と言うのも酷でしょう。また、もともとハロプロはごちゃまぜの魅力が大きいと思っているので、純化すべきであるという主張に私は賛成できませんし、Berryz工房にさえゲキハロをやらせるところを見ると、そう厳格に分けるべきものではないとUFG内部でも考えられているのではないかと思います。
それからカップリングの分断というのも問題で、例えば現状の分け方ではGAMを出しにくくなっているわけですが、これは瑣末な問題かもしれません。

推し以外に冷たい客の問題

これはワンダ/エルダー問題というよりは各ユニットの問題だと考えられます。ハロプロパーティー2005が叩かれ、2006の方は好評だった*3ことなどもあわせると、問題は松浦亜弥Berryz工房、つまり
 Hello!Project = モーニング娘。
の枠に入りきれない2組にあるということになります。あとは別の意味で矢口真里(別エントリー参照)ですね。
このうち松浦亜弥については、今回は周りが目指す方向の近い人たちで固められたために問題化しませんでした。一方でBerryz工房は昨夏のハロコンで全員揃わない日があり、さらにモーニング娘。メンバーの卒業につき合わされ、最大のキラーチューンを他人に歌われるというつらい立場にあった埋め合わせなのか、今回はある程度優遇されたことで問題になったのでしょう。
また、「○○以外イラネ」は仕方ないとしても「××だけは勘弁」という立場もありここは何とかしたいところです。以前はハロプロキッズが××に入ることが多くて、今もまだそんな人が残っていますが、現在ではハロプロの歴史的なもろもろがトラウマになって「○期以降は娘。じゃねえよ*4」「いや、今の娘。こそが最強だ。OGは引っ込め」のようなケースも多くなっています。*5これはもはやハロプロコンサートの枠を超えた問題で、それぞれが過去を乗り越えられるようにもっと頑張れというべきなのかもしれません。

ファン総数では今はまだ開きはありますが、来年の今頃の℃-uteBerryz工房に肉迫すると思いますので、みんな仲良し的な世界は潜めてしまうかもしれません。他社にライバルがいない以上、ジャニーズの様に内部でライバル関係を構築しないとお互い生き残れないでしょう。ただ、狭い世界でやってるとプロレスみたいに袋小路にハマってしまうので、世間を巻き込む事が必要不可欠ですね。そうすればこの会場はもうちょっと暖かい雰囲気に包まれるかもしれません...いや(笑)次のギラギラした連中がやってこないとダメですね。次って誰?...知ってるくせに(苦笑)。

モーニング娘。にとってはベリキューごときがライバルとなるようではいかんだろうという問題もあるのですが、「火花を散らすのはいいことだ」とデメリットに目をつぶって言ってしまえる呑気さが、私にはよくわかりません。特に"次って誰?...知ってるくせに(苦笑)。"のあたり、本当に分からないので説明してください。「ネタニマジレスカコワルイ」とかではなく。

単なるアイドルだと本体(顔・身体・性格)が作品だと思いますが、ハロプロは色んな角度の作品があるんです。本人も作品だし、曲も作品、ユニットも作品、そして個々の発言も作品。エルダーメンバーはそのあたりがシンプルだけどワンダはより複雑。なのでハロヲタですら他のユニットには手が出しにくい状況ではある。相互的に売り出すためには各々が持つキャッチーな武器をより引き出す必要がありそうですね。

今回はわざと非シングル曲を多用することで推しでないユニットが受け入れられるか試すという要素が強いと思いますので、今後は方向性が変わるかもしれませんが、単純に分かりやすいことをすればいいというのには疑問があります。例えば私にとってBerryz工房はシンプルな若さ全開とは違うことをしてくれたほうが受け入れられます。*6

おまけ

キッズヲタに美勇伝を受け入れろというのは、エルダー組のヲタになかさきちゃんを受け入れろというのと同じで「ハロヲタなら当然だろう」とも「いや、それは酷かも」とも思うのですが、子供が実はエッチなのに目がないという話と同様に、キッズヲタはかなり高年齢という説もあるので案外どちらも大丈夫かも、と思ったのですが問題は年齢だけではないような気もします。

*1: (5)はほとんど関係ないか?

*2:こんなことは誰も言っていないのでしょうが、単純化のためこう表現しておきます。

*3:2006年の松浦亜弥のツアーが絶賛され、後藤真希のツアーが賛否両論だったことと裏表と言えます。

*4:○には5が入ることが多い

*5:実はこれが矢口問題の本質だと私は思っています。

*6:それが不評を買うとすれば、どちらかというと「1つのことしかできない」という技量の問題でしょう。