「大丈夫だから」と言ってあげたい


重要なのは、私は高橋愛のファンや関係者の一部にはつらいことも言わなければならないと思っていますが、愛ちゃん本人を責めるつもりはないということです。


2004年あたりのことを思えば、もうモーニング娘。は終わりかもしれないと思われていて、卒業メンバーと松浦亜弥Berryz工房でやっていくのかという見通しもありました。しかしその後もモーニング娘。はしぶとく生き残り、それにより「娘。はもう終わりだから」という理由で「ヲタの死に場所」としてBerryz工房を選んだファンにとって微妙なことになりました。すなわち作為的にファンを増やしたことが、かえってベリ自身にも暗い影を落とすことになったのです。*1その後はファンが入れ替わったこともあり、2007年後半あたりから「ベリは娘。の代わりにはなれない」ということで開き直って別の道を行くようになったようです。


ハロプロに刺激を与えるには、年上組20人以上を一気に切り離すよりは多様性を維持できるということからBerryz工房ハロプロを離脱する方がいいと思ったことがあります。この案の問題は「ハロプロを出てどこに行くのか」というのと、「厄介払いの印象が強くなる」ということでやや寝つきが悪いことでした。切り離される側の問題としては「THEポッシボー並みになっても構わないか」というところでしょうか。


高橋愛のファンは推しがモーニング娘。の中で変わることが少なくて、他のグループに移ることが多いという印象があります。これはごっちん推しにも近い傾向がありましたので「○○こそがモーニング娘。である」という意識が後藤真希高橋愛に対しては起こりやすかったのでしょう。特に高橋愛の場合は在籍期間の長さのために強まり、また風当たりの強い立場に置かれることで歌唱力の優位を盾にする*2様子が見られます。


グループの中である人物の存在がいわば重石になるというのはありうるとは思いますが、実際にそうだと指摘するのはそのメンバーを推していない立場でも、推している立場でも避ける方がいいと思います。やはりハロプロはあらゆる個性が輝く場であるべきですからね。
卒業を望むメンバーがいるなら「いなくなってもモーニング娘。は大丈夫だから」と言って送り出すのがいいと思いますし、それも本人の意思表示より前には言うべきでないでしょう。高橋愛の場合最大の相談相手はおそらく新垣里沙でしょうから、決断の時にはガキさんが背中を押すことになればそれが決め手となるでしょう。

*1:ライブマナーの問題はこれと無関係ではないでしょう。

*2:なにしろ、現状では「歌にこだわる」のと「高橋愛にこだわる」というのがほとんど同じですからね。